評価でGO!ネットブログ 〜いま、現場から〜
  • [2010-12-10] 事業者からのメッセージ

    事業所自らが振り返り、サービスの質の向上をめざすために


    認知症の人の困難な暮らしを再構築して笑顔をとりもどすことができたとき、私たち介護職は家族とともに喜ぶが、そこまでの工夫や努力を続けることは当たり前のようで実は難しい。

    「認知症ケアは外部から見えにくい。日常生活のどの部分でどんな支援をするのか、時々に応じて症状は変化するし、支援も変化する。事業者自らが振り返り、サービスの質向上をめざすきっかけの仕組みを創ろう」―まだ認知症ケアという名称もなかった平成11年、横浜市月例ケース検討会において提案された。

    外部からは見えにくいケアを自ら明らかにしていく仕組みを創り出すことは、見えにくくても自分の仕事に誠意と努力を重ねるための振り返りにもなるはず。サービス評価は、グループホーム自らが声をあげ、これをうけてグループホーム連絡協議会が取り組みを始めたのだが、モデル事業として最初の仕組みづくりを担ったのが横浜市だった。グループホームでの日々の暮らしにそってひとつひとつ振り返る気持ちを呼び起こす評価項目を、エンピツなめなめ考え、評価のする目的をふまえた手法を具体的にみんなで検討した。

    ご本人が安心できる拠り所となるサービスを目指したい。事業所の理念や自身の倫理観などを質問の中で、どう問いかければ振り返る機会になるだろう。病名さえも当時はまだ「痴呆」と呼ばれていたから、尊厳を重視した個別ケアを考える言葉表現にこだわった。項目の検討を繰り返し、モデル事業の3年間に成果を見極めた。

    「評価」という言葉が仰々しくて、もうすこし適切な表現を探したいところだったが、平成12年の介護保険とともにスタート。このしくみが利用者と家族、そして事業者をつなぐ位置をしめた以上、さらに有効なものとするために評価員のあり方に期待している。

    医療法人新光会 オリーブの家
    ホーム長  櫻井 正子